Box-FirstEndLoveStory-

周りからは
“理解していない”
“寝ているだけと思っている”
“まだ小さいのに”

色々な声に反抗しようとした

「出棺いたします」

炎の中に入る母に

「火傷しちゃうよ、出してよ」

暴れる私を慰めるお兄様

最後を諦めてしまった

次に見たお母様は面影が無かった

お母様ではなく白い何かになり

「お母様は?」

本当は骨になっただけだ

でも、知らないふりをした
認めたくなかったのに

「母さんだ」

お父様まで認めてしまった瞬間

「お…がぁ、さ…ま〜」

大泣きしていた私に父様は
「母様は天国で待ってるだけだ」

理解できなかった