夜遅くシャワーを浴びようとしてると、おばあちゃんが部屋から出てきた。



「あれ、おばあちゃんどうしたの?」


「年を取ると時々目が覚めちゃうのよ‥。葵ちゃんはこれからお風呂?」


「うん」




おばあちゃんは寝つけなくなったのか、食卓の椅子に座ってお茶を飲み始めた。


「おばあちゃん、私うるさかった?ごめんね」


「違うわよ。久しぶりにおじいちゃんが夢に出てきたから‥」



おばあちゃんはにっこりと笑った。



おばあちゃんの笑った顔ががとても綺麗に見えて、


私はおばあちゃんがどんなふうにおじいちゃんと恋をしたのか知りたくなった。




「おばあちゃんとおじいちゃんて、どんな恋をしたの?」


初めておばあちゃんに恋の話を聞いた。




おばあちゃんは少し驚いたみたいだったけど、


にっこりと笑って教えてくれたんだ。





おばあちゃんの恋を。