「あぁ、今の独り言ね」 「……」 「人間のことはあんまり分かんないけど、なんとなく分かる気がする」 「……自分が人間じゃないみたいな言い方」 「さぁね。秘密」 和泉が「なんだよそれ」と笑った。 「……俺は不登校だった。理由もなんとなく。だけど親はカンカンだった。学校へ行けって。理由なんて親に話してないけど、そんなこと親にとってどうでもよかったってことなんだろうな。“とにかく学校に行け”って言ったよ。」 和泉に視線を向けると、和泉は目を閉じていて表情は見えなかった。