Caramel Rocket             (キャラメル ロケット)

 オレはわらいころげた。

 それにしても杏里ちゃんど~したんだ?

 今日、杏里ちゃんは学校に来てねーし、 クラスの女子がフアッション雑誌を見ながら、

「あっ!

 これ紅林さんだよ~。」

と騒いでる。

「今日、表参道ってとこで撮影だから休んでるんだよ。

 紅林さんて凄いよね~そのうち有名になるかもしんないじゃん。

 うちらとは世界が違うんだよね~。

 超うらやまだよ~。」

 女子が見てた雑誌を覗いたら、バッチリメイクにパーフェクトなスタイルの杏里ちゃんがポーズを決めて写ってた。

 杏里ちゃんはやっぱ最高だぜ!

 放課後、オレは杏里ちゃんのパーフェクトボディにクラクラしながら、神社の境内で風花とエッチしまくった。

「水原くん~、気持ちいい~、風花もうイッちゃうよ~。」

「杏里ちゃん~。

 オレの頭の中は杏里ちゃんでいっぱいだぜ!」

「水原くん出したでしょ?

 別に気持ちいいからいいけど、でも酷くない?

 なんで風花とやりながら杏里の名前呼ぶわけ?

 酷いじゃんよ~。」

 風花が泣いてる。

 なんかオレって悪魔?

 泣いてる風花が急に可愛く見えた。

 オレは風花にキスをして、2回目のエッチを始めた。

「水原くん、好き。

 風花死んじゃいそうに気持ちいいよ~。」

「やべっ!オレもう出そう。」

「いいじゃん。出していいよ~。」

「てゆーか、風花危険日とか言ってたじゃん?

 そんなのどーでもいいよ。

 もう風花どうなってもいい~。

 水原くん~。」

「出すぜ風花っ!」

 オレらって、ただの獣だな・・・。

と、その時だ。

 誰かが近くにいるような気配がした。

 そしたらなんと、そこにいたのは杏里ちゃんじゃねーかっ!

 オレと風花は合体したまんまの姿でぼ~ぜんとした。

 杏里ちゃんは立ちすくんだまま、

「ごめんなさい!

 神社にお参りしに来たの。

 そしたら誰かいるのかな?って思ったの・・・。

 杏里しらなかったの。

 水原くん達がいたなんて。

 邪魔しちゃって本当にごめんなさい。」

 そう言うと杏里ちゃんは走り去ってった。

 とっても気まずいこの空気。

 どうしたらいいわけよ?