「よっ!」

 学校に行くと、ケンタが何気にキゲンがいい。

「ケンタ、なんかいい事でもあったあ~?」

 かったるそうにオレは机の上に足を放り出す。

「あっ?

 わかる?

 さすが、京だな!」

「1人でニヤニヤしっぱなしのケンタがなんだか、キモいぜ。

何だよ~、教えろっ!」

「あのさ、オレ、昨日の夜杏里ちゃんとキスした夢見たんだあ~。

 杏里ちゃんの唇、めちゃ柔らかくて杏里ちゃんめちゃ、いい匂いがしたんだあ~。

 そしたらさ~、はあ? 夢・・・?」

「あっそ、もういいわ。

 オレはどーでもいいモードになってた。(笑)」

「あーあ、オレも杏里ちゃんとチューしてぇ~~っ、てゆーかチュー以上の事に決まってっけどさ。

 京っ! 聞いてねーし。」

 ケンタがニタケまくりだ。

「あの・・・、夢の話なんてどーでもいいんだけど・・・、みたいな?

 そしたら、朝になったら超~マズイ事になってて慌ててパンツを洗濯機にぶっこんどいたんだ。」

「はあ・・・?

 ケンタ、何の話してるわけ?」

 オレはケンタの顔を見た。

 1人で赤くなってやがるぜ!

「何っ?」

 オレはもう1回ケンタに聞いた。

「何の事よ?

 だからあ~、杏里ちゃんとエッチした夢見たんだって。

 そしたらパンツがヤバイ事になってたんだっ!

 何回も言わすなよぉ~。

 えっ?

 つまりこいつは愛しの杏里ちゃんとエッチした夢を見て夢精したって事かよ~っ!

 なんてヤローだっ!

 こいつ~、最低だぜ!」


 オレはケンタの尻を蹴りまくった。

「このドスケベがっ!」

「ちょっとぉ~、水原くん~っ!」

 風花がなんだか浮かない顔して現れた。

 そして、いきなりオレの股間を握った。

「何すんだっ!」

 風花はエッチな目つきで、

「昨日の水原くん、なんか獣みたいで風花 超~感じちゃったっ。

 そしたら水原くんのアレが忘れらんなくなっちゃって。

 ね~、後でまたやんない?

 放課後、神社の境内で後から激しく犯してよ~~。

 こいつは存在自体がエロだぜ。」

 ケンタは絶句したままだ。(笑)