杏里は、

「まだ水原くんの事よくわかんないからいきなり付き合うのは無理だよ。

 ごめんね。

 お友だちならいいよっ。」

て、エンジェルスマイルで答えた。


 ガアーーーーン。

 オレがフラれた・・・。

 そんなバカな事があってたまっかよっ!

 おしまいだっ。

「じゃあ、また明日バイハーイっ!」

 杏里は超アイドルみたいな笑顔で手を振った。

 オレはもうこの世の終わりみたいな顔で一人で歩いてた。

 このオレがフラれたなんて天変地異が来るぜ。

 なんか超~むなしくなったオレは風花に電話して、

「今から会えない?」

 なんて言っちゃった。

「どーしたのよー?

 今どこにいるのー?」

「神社の近く歩いてっから来いよ!

 俺も最低だな・・・。

「水原くんっ!」

 風花が走って来た。

「ねぇ、水原くんあの子と一緒に帰ったんじゃないの?」

「ああ、そーだよ。

 帰ったんだけどバイバイした。」

「何それー?

 バイバイしたからあたしを呼んだのー?

超ムカつくっ!」

「あっそ、なら帰れば?」

「はあ?

 何それ?

 バカにしないでよっ!」

 オレはもうイライラがピークになってたからいきなり風花を神社の境内んとこに引っ張ってって、そこでやっちゃった。

 なんかいつもより燃えるし、アオカンてのもいいな・・・。

「水原くんなんかいい~。

 風花めちゃ感じちゃった。

 ねぇーあたし達なんかすごく気が合うって思わない?

 ねぇ、あたし水原くんの彼女にしてよー。 」

 風花がオレにやられながらつぶやいた。

「それだけは無理っ。

 何それー? 

 あー、水原くん出したでしょ?」

「あっ、うっかりね。なんか違う事考えてたからさ・・・。」

「もー最低っ!

 今日、めちゃ危険日なんだけどー?」

「あのさ、 お前、もう帰れば?」

「はあ? 何それー?

 マジやるだけじゃんよー!」

 風花は泣きながら走り去ってった。
 
 スッキリしたはずなのにスッキリしねー。(笑)

 オレは最低だな・・・。

 杏里ー。やっぱ杏里はエンジェルだっ!

 オレはもう杏里の事で頭がいっぱいになってた。