ああ・・・、杏里ちゃん。

 何故、君はそんなに可愛いんだ~っ!

 何故、君は俺のハートをドキドキさせるんだ~~っ!

 ああ、杏里ちゃん。

 俺は君の事ばかり考えてっから勉強がまったく手につかないよ~~っ!

 早くクソつまんねー授業が終わんね~~のかよ~~っ!

 ああ、つまんねーっ!

 授業はつまんないけど、俺のエンジェルは教室にいて彼女のまわりだけが薔薇とか星とか、まあそんな感じのがいっぱい見えてるようなキラキラなオーラてゆーか、なんてゆーか、とにかくスペシャル可愛いんだっ!

 俺はつまらん、くだらん、ためにならん 英語の授業をまったく真剣に聞いてはいない。

 チラチラと杏里ちゃんばっか見てた。

 杏里ちゃんが教科書を真剣に見てる~~。

 杏里ちゃんがノートを書いてる~~。

 杏里ちゃんがあくびしてる~~。

 杏里ちゃんが前髪を触ってる~~。

 なんてキュートなんだっ!

 何をしても絵になる杏里ちゃん。

 さすが!読モ。

「じゃあ、今日はここまでっ!

 さっき言った所、テストに出すかもしれないからしっかり予習復習するようにーっ!」

 キーン、コーン、カーン、コ~ン

 やっと終わったぜー!

 今日も何言ってんだかさっぱりわからん授業が終わったな。

 俺は授業なんてまったく興味がない。

 つまりバカなんだな。(笑)

 興味があるのは杏里ちゃんだけだーっ!

「はあ。」

 深い深いため息をつくのはケンタだ。

「どした?

 ケンタ?」

 ケンタは、

「はあ。」

 どっぷり疲れた顔で言った。

「昨日、杏里ちゃんの事を思って、1人エッチしてたらさ~~、もう少しってとこでいきなり携帯が鳴って、その音でビックリしてつい電話に出たら、その電話が栗田からだったんだっ!

 なんで、あいつが俺の電話番号知ってんだっつーの?

 で、杏里ちゃんを思ってイッちゃやいそうだったのが栗田のせいですっかり萎えたってわけっ!

 それも栗田のくせして電話でイヤらしい事をバンバン言うんだよ。

 それがさあ、電話だと栗田が可愛いんだ。(笑)

 なんか声が甘えてて、

 まるで超~~可愛い女の子と錯覚して萎えたチンコガよみがえりやがって、栗田のエロ電話のせいで・・・・。」