「大丈夫なわけないだろっ?

 あーキモッ。

 朝から縁起が悪すぎるってばよーーーっ!」

「何、言ってたんだあ?」

「スーパーダッシュしたおかげで遅刻はま逃れたけどな。」

「ちょっとぉーーっ。」

 俺はフリ~ズした。

 ケンタの顔が劣化寸前だ。(笑)

「水原君~。

 逃げる事ないじゃないよーーー。

 別にいいけどっ!」

「草壁君、今日一緒に帰らないっ?」

 栗田が気色悪い笑顔でケンタをガン見した。

 ケンタは今にも泣きそうな顔で、

「悪いけど、今日は色々と忙しいから無理ですっ!」

て言った。(笑)

「ふぅーん。

 そうなんだあ・・・。

 じゃあ明日はどう?」

「えっ?

 明日?

 明日も忙しいんです。」

 俺はもう吹き出しそう。(笑)

「じゃあ、明後日ならいいわけ?」

 栗田はだんだんイラついた表情になる。

「明後日もダメなんです・・・。」

 ケンタが恐怖のあまり、ひきつりまくりで俺はもう笑いたいのを必死で我慢するのも限界だった。(笑)

「草壁君。

 あんたの言う事聞いてたら永遠に有り得ないって感じよね。

 もういいっ!

 水原君~。

 あたしと一緒に帰らない?」

 えっ?

 なんで?

 なんで俺にくるわけ?

 寝たふりしてんだけどぉ・・・。

 シカトシカト・・・。

「ねぇ~、水原君っ~。

 一緒に帰ろうよ~っ!」

 俺は勢いよく立ち上がると、風花を見つけ、風花を肩に寄せて、

「あのねっ。

 俺はねっ。

 この風花ちゃんと愛し合ってるわけだ。

 つまりねっ。

 栗田さんとはありえねーって事なのっ?

 わかってもらえたかなあ?」

 風花はなんだか機嫌が悪いけどそんなこたあ、どーでもいい。

 問題はこのブスをどっかに追いやる事だかんなっ!

「水原君って趣味悪っ。

 もういいっ!

 しらないっ!」

 栗田は仏頂面ズラで去ってった。

「京~。

 サンキュー。

 助かったよ~。

 俺、もう嫌だ~っ!」

 ケンタが教室の中心で絶叫した。(笑)

 なんだか超シラケまくりな風花は、

「水原君。

 さっき言った事、信じちゃってもいいのかなあ?」

って俺を見た。

「さっき?

 え?

 俺なんか言ったっけか?

 ごめん何?」

 風花は俺の頬を殴った。