ピピピピピ、ピィーチクパーチク。

 朝だってばあ。

 のんきに鳥さん達が鳴いてますぅーーー。

 あーあ・・・。

「こらあーっ!

 起きなっ!

 いつまで寝てんだっ!

 さっさと学校行きなっ!」

 母ちゃんが俺を蹴飛ばした。

「痛てぇ~っ!

 なんだっ、クソババア。」

 俺は布団から尻だけ出したまま、出ようとはしない。(笑)

「遅刻だっつーの。

 朝飯抜きだからね~っ!

 コラッ早く行けってんだよぉ!」

「わかったよぉ。

 ったく、乱暴だぜっ!

 これでも母親かよっ!」

 俺の母ちゃんやっぱ最強だな・・・。

 あ~眠っ。

 てか、なんか最悪・・・。

 俺ってば杏里ちゃんに、バッチリ見られちゃったんだよね・・・。

 あーあ、もうおしまいだっつーの。

 風花は悪魔だ。

 あいつは存在自体がエロなんだ。

 あいつがいたら、俺のチンコは暴れん坊になるんだな・・・。

「チキショー。

 あんな女、地球からいなくなればいいんだあーーっ!」

 俺は大声で叫んだ。

「あんた何?

 頭可笑しくなっちゃったあ?」

 母ちゃんは呆れた顔で納豆食ってる。

「さっさと食べて学校行きなっ!」

「朝から納豆なんか食ったら匂うじゃねーかっ!

 パンないんかよっ?」

「ないね。

 いらないなら、もう行きなっ!」

「しかたねーな・・・。」

 朝から納豆ってよくある朝飯のパターンだけど、なんかそんな気になれないんだな・・・。

 あーあ、腹減った・・・。

 俺は空腹全開で歩き出した。

 今日はスタミナゼロだな・・・。

 あー、腹減った・・・。

「オハヨーっ!」

 なんか聞き覚えのある声に不吉な予感がした。

 恐る恐る振り返るとそこにいたのはっ! 栗田桃菜だった。

「ゲ~ッ!

 勘弁してくれーーー。

 朝からこいつに会いたくねーよーーーっ!」

 俺は小さな声で、

「あっ、おはようございますっ。」

と、目を合わせずに、スーパーダッシュで教室に駆け込んだ。

 チキショー、腹減ってんのに朝からエネルギー使いまくりで燃料がもたねーっつーのっ!

 カバンを机に放り投げると、バタッ!と 倒れ込む。

「大丈夫かあ?」

 ケンタが現れた。