「ともちゃん。今日も可愛いね」



「……勉強しないなら、自分の部屋戻れば?」



う。



これは、照れてるのか?



照れてたら、可愛いけど。


「スイマセン。教えて下さい」



ともが本気で怒りモードに入る前に、俺は謝る。


すると、ため息をつき。



「だから、この公式を使って……」



口では、ヒドイことを言うのに、ちゃんとバカな俺にも分かるように教えてくれる。



優しいんだ、ともは。




教えてくれるともの表情を見つつ、今度はちゃんと聞くように努める。