【完】好きじゃないもん(続)



「玄関で城山さんと直が一緒にいるところを見たからその前くらい?」


はっきりと分からないけど...。



「それは...全然違いますよ。やっぱり気づいていなかったんですね。」



気づいていない...?



「直くんがあなたのために昨日から付き合い始めたことに...。」



「え...?そんなわけ...。だって証拠だって録音機能でカナだけしか」






私はそういいながら顔をあげたときだった。



「..っつ!」



鋭い目で私をにらんでいた椿がいた。



見たこともない椿の顔。