「玄関で城山さんと直が一緒にいるところを見たからその前くらい?」 はっきりと分からないけど...。 「それは...全然違いますよ。やっぱり気づいていなかったんですね。」 気づいていない...? 「直くんがあなたのために昨日から付き合い始めたことに...。」 「え...?そんなわけ...。だって証拠だって録音機能でカナだけしか」 私はそういいながら顔をあげたときだった。 「..っつ!」 鋭い目で私をにらんでいた椿がいた。 見たこともない椿の顔。