道場をあとにしながら、土方は動揺していた。 (何やってんだよ、俺ァ。) 気づいたら、勝手に動いていた。 蝶をみていたら、何かが腹の奥底からぶわっと沸き上がってきて。 今までに経験したことがない感覚。 (…対処法を、知らなかった。) はっ、と、土方は自分にむかってひとつため息を落とすと、再び歩きだす。 考えていてもしょうがない。 空を仰ぎみてみれば、天気は快晴、雲ひとつなく。