甘くて切なくて、愛おしくて




「はい?」


何を言い出すのよ、この人は。



「ありがとう、くらい言えないわけ?」


「そ、そんなのあなたなんかにっ..」


「“ありがとう”、は?」


「だから」


「誰かにしてもらったら“ありがとう”だろ?そんな事も知らないのかよ」



「知ってます!!」


「だったらほら..」


ムカつくけど。


本当に心底腹が立つけれど。


でも


「..ありがとう」


彼に聞こえないくらいの小さな声で言った。