首を吊った彼は、干からびたヘチマでした



無意味でも叫ばずにはいられなかったんだろう。無意味だからこそ、彼は叫ぶんだ。


理屈ではない感情の慟哭が姿を現す様は、ひどく醜く――悲しかった。


私が彼を認めたところで何も変わらない。私だからこそ、彼を認めてはならなかった。


私もまた叶わぬ夢を追いかけている。そんな私が、『可哀想』などという同情で彼を受け入れては、夢がまた遠ざかる。


同情で得られる評価など要らない。私は私の努力をそんな生易しいもので認めさせるつもりなどなかった。


苦労し、苦悩し、苦悶しただけ、私は絶大なる結果が欲しいんだ。でなければ、今までの涙が、それこそ無意味になる。


いつになるかも分からない終着点だが、見えないからこそ走るしかなかった。