「先生・・・、起きてよぉ・・・。」

 もう朝なんてとっくに過ぎてて、つまり昼間だっ!

「うう・・・ん・・・。」

 先生は眼鏡をはずすとめちゃ綺麗。

 でもその事を知ってるのって俺だけだねーーっ。(笑)

 こんな近くで見つめられんのも彼氏の特権だろっ?

 俺は先生のちょっぴり小さめの胸を、揉みながら、

「ねぇ、先生~起きてよ~。」

 ってささやく。

「まだ寝てたいっ・・・。

 もう少し寝かせて・・・。」

 そのまま、寝息をたてた先生。

 つーか腹減ったし。

 冷蔵庫を開ける。

 何もねーし。(笑)

 ああ先生ってば、まっ裸で丸見えじゃん?

 この人、超無防備。(笑)

 ちょっと散歩してくるわ。

 聞いてないし、当たり前だっ!

 爆睡してるわこの人・・・。

 アパートを出ると、なんか爽やかすぎるこの景色。

 「めちゃ、お天気じゃね?」

  俺は近くにコンビニでもないかと歩いてたりしたわけだ。

 と、いきなり携帯が鳴った。

 「矢吹先輩っ!」

 香南だ。

「何?」

「何って、何かなかったら電話しちゃいけないのー?」

「いけないのー、だからバイバイ。

 ツーツー。」

 そして携帯が鳴った。

「先輩、なんか酷くない?

 切らなくたっていいじゃーん?

 先輩の彼女ってさあ、先生でしょ?」

 ゲッ、なんかバレてるし。(笑)

 まあ、2人でいるの見られたわけだからな。

 俺は、

「香南、なんで知ってんだ?」

「先輩はバカ?

 うちのお姉ちゃんと先輩タメじゃん。

 てゆーか、同じクラスでしょ?」

「おー、すっかり忘れてたわ。」

「先輩、何気に怪しまれてるよ。

担任といちゃついてるってね。

 ねぇ先輩っ!」

 と、いきなり俺を呼ぶ声が近いし、

「えっ?」

 振り向くと、中坊コギャルの香南がいた。

「はあ?

 何でいるんだあ?」