「えっ?

 私ですか?

 私はお酒とか全然飲めないんで遠慮します~。」

「ええ~、先生飲めないの~?

 カクテルとかなら大丈夫ですよ~。

 行きましょうよっ。」

 モテねー男の下心まる見えのベタな誘いに困っちゃってた先生に俺は、

「先生っ!

 さっきの問題、もう1度説明してもらっていーすか?」

 なんて言っちゃったりする。(笑)

「矢吹君、そうね、じゃあ、放課後に職員室にいらっしゃい!」

 そう言って2人で逃げた。

「んも~、あの先生しつこくって、困っちゃってたの。

 ありがとっ。

 矢吹君にはこれで2度助けられちゃってるよね?

 何かお礼しないといけないよね~。」

 先生はボサボサの髪の毛を指でとかしながら笑った。

「そうだね。

 先生、お礼してよ!」

 俺はをニヤけた。

「何がいいのかな?

 何か欲しい物ある?」

「あるよ~。」

「何?」

「俺、先生が欲しい。」

「何、冗談言ってん・・・。」

 俺は先生にキスをした。

 廊下には俺と先生だけ・・・。

 なんて大胆なって?

 そうだよね。

 先生の立場もあるじゃん。

 でもさ、なんか止まんなかったんだ。

 先生は静かに目を閉じちゃってた。

 これが俺と先生のファーストキスってやつだな。(笑)