「矢吹君・・・。」

 レイラが俺の背中に手を回した。

「ねぇ、先生。

 約束してくんない?

 絶対に俺だけを信じるってさ・・・。

 お願いだらか約束してよ?」

 なんて大胆な俺達?って思っちゃったりするわけだけどさ。

 も~~、たまんなくなっちゃって、レイラは小さい声で、

「うん。

 わかった。」

って言った。

「矢吹君、離れてっ!」

 体育の授業の為にグラウンドに向かう隣のクラスの生徒らがドカドカあわただしく廊下に現れた。

「じゃあ、またね。」

 レイラは手を振った。

「あのさ~~、メールの返事は?」

 俺はレイラに向かって叫んだ。

「昼休みに送るから待ってて。」

 レイラはそう言って職員室に向かって歩き出してった。

 教室に戻り、1時間目の超ー眠くてタルい数学の授業の内容が右から左に抜け落ちまくりの俺はレイラの髪の香りが懐かしくなってた。

 レイラ、シャンプー替えたな?

 前のがよかったんだよね。

 フローラル系のやつ・・・。

 こんなの知ってんの俺位っしょ?

 1人でニタニタしてたら、未来と目があって、未来がファッキン!て指を立てた。

 キーン、コーン、カーン、コーン。

 超つまらん授業が終わったて机の上に頭をつけてたら、未来が現れて、

「いいよな~~、あんな可愛い子が彼女なんてよ~~。

 うらやましすぎだっつーの、

 冬馬~~っ!

 やった?
 
 もうやっちゃった?」

 未来の質問に、めんどくさそうに答える。

「俺、やってね~~よっ!」

て、机に頭をつけたまま目をとじた

「なんか超めんどくさいんだけど?

 いいよな~~。

 俺もあんな可愛い彼女が欲しいよな~~っ!(笑)」

「てか、お前彼女いるだろ?

 こいつたまに?だな。」

「未来さあ、彼女いるじゃん。

 それでよくね?」

「だから~~、あいつとのエッチに飽きたってんだろ。

 毎日、おんなじもん食ってたら飽きるだろーが?

 それとおんなじ原理だな。(笑)

 てか、なんでまだやってないわけ~~?」

 未来はニヤニヤしっぱなしだ。

「あのさ~~、付き合ってるってのも微妙~~なんだよね~~。

 みたいな・・・。」

「はあ?

 なんじゃそりゃ。

 なら彼女俺にくれ~~、譲れ~~っ!」

 未来が俺の首をしめる。