Sentimental jam (センチメンタル ジャム)

「あたしですかあ?

 中学3年、受験生でーす!」

 未来が俺の尻を蹴った。

「お前、こんな可愛い彼女がいたなんてっ!

 ズルすぎるぜ!

  俺にも誰か紹介しろよコノヤロウー。」

「先輩達って超~仲良しなんですねっ。」

 香南が俺の腕に絡み付く。

「朝から見せつけやがって~っ!」

 未来が1人で興奮してた。

 あーあ、何も知らない未来は能天気すぎるぜ!

「おはよー。」

「オハヨー。」

 校門に近ずいても香南は腕を離そうとしない。

「お前もう帰れよ。

 もう着いたぜっ。」

と、香南の腕を振り払おうとしたその時だった。

 レイラが歩いて来た。

 まずい・・・。

 ヤバイ・・・。

 レイラは、くしゃくしゃの髪の毛を束ねながら歩いてた。

「先生~オハっ!」

 未来がいきなり声をかけた。

 てかまずい・・・。

 ヤバイだろっ。

 俺は思いきり香南から離れた。

「おはようっ・・・。」

 レイラが微笑とその瞬間っ!

 香南が俺の腕にピッタリと寄り添うと、

「先輩の担任の先生ですかあ?

 あのー、あたし先輩の彼女なんですよー。

 先生も応援して下さいね~。」

 香南のスーパーハイテンションぶりに俺らは静まり返る。

 レイラが静かに、

「そう、矢吹君の彼女か、

 あ、仲良くねっ。」

と、言うと、

「じゃ、急いでるからまた後でね。」

って行っちゃったし。

 未来が、

「まったく、うやらましすぎるぜチキショー。

 俺も、もう1人彼女が欲しいぜーーーっ!」

て、絶叫した。

 なんでこうなるんだあ?

 レイラはきっと怒ってる・・・。

 彼女なんて本気で信じちゃったりしてっかな・・・?

「先輩よかったね?

 先生にも公認になっちゃったみたいだし・・・。

 じゃ、またメールか電話するからっ!」

 そう言うと浮かれモードで去ってった。

 あいつはわざと会いに来て、あいつはわざとレイラに自分の存在をアピールしやがったんだ。

 絶対にそうにちがいねー。

 俺はもう頭がパニクりそうだ。

 とにかくレイラに早く誤解を溶かないと・・・。

 キーンコーンカーンコーン。