Sentimental jam (センチメンタル ジャム)

「何言ってんだ?

 こいつバカ?

 香南、大丈夫?

 俺の彼女は先生。

 つまりレイラだろーがっ?」

 俺は思わずこう叫んでた。

「だからあ~、それは世間的にアウト。

 つまり秘密なわけでしょ?

 つまり、みんなの前だけあたしが彼女って事にしとけばいいじゃん?

 みんなの前では先輩の彼女はあたしって事にするのっ!」

「えっ?

 なんで?

 別にお前じゃなくてもよくね?」

「ふーん、なら先輩の秘密をバラすけど・・・、それでもいいのかなあ・・・?」

 香南が含み笑いをする。

 ヤられたっ!

 こいつ最初から企んでたんだっ!

「わかったよ~。」

 俺はもう好きにしてくれって感じだった。

「じゃあ、今日から先輩はあたしの彼氏って事で。

 ねー先輩っ?

 チューしてぇ、チューっ!

「はあ?

 あのー今、学校じゃねーだろ。

 俺とお前はみんなの前だけのカレカノだから、プライベートでは無理っ!」

 俺は香南を無理矢理追い出した。

「先輩~っ!

 みんなの前では彼女だからねーーーっ!」

 叫びまくる香南の声が響きまくる。

 はあ・・・。

 まっ、取り合えず香南を追い返した。

 あーかったるいぜ、寝よっ。

 翌日、

「オッハヨーっ!」

 いきなり香南が登場。

 俺と未来の目の前に現れた。

「ゲッ!

 俺は香南の手を引っ張り、

「オイッ!

何しに来たんだっ?」

 って、ちょっとキレモードになった。

「何って、彼女だもん。

 彼氏に会いに来て何が悪いの~っ!」

「お前、学校はどうしたんだっ?」

「ああ、学校?

今日は休みですぅ~。(笑)」

「マジ?」

「マジっ!」

 香南は舌を出して笑った。

 チキショー、こいつのペースにはめられてるしっ!

 つーか、彼女なんか可愛くね?

 未来がなんだか嬉しそうだ。

「こんちは~っ!

 俺、杉村未来っす。

 もしかして?

 こいつの彼女?」

「はじめましてーー、冬馬先輩の彼女の前田香南 ですぅ。

 よろしく~っ!」

「なんか元気いいね。

 若いって感じ。(笑)

 冬馬に彼女がいるんじゃないかって思ってたけど、こんな可愛い彼女がいたとはなあ~っ。

 香南ちゃんて何年生?」