先輩んちカギかけてないじゃん。

 何度も呼んだのに誰も返事ないから入ってきちゃったあ。(笑)」

 なんか、どっと疲れてきたぜ。

「ああ~タルいっ!

 てか、何か用?」

 俺はめちゃ不機嫌モードだ。

「だから、用がなかったら会いに来ちゃダメなのー?」

「当たり前だっ!

 用がないのに何しに来たわけ?

 てゆーかなんで、俺が家にいるってわかったんだっ?」

「先輩はバカ?

 うちの姉ちゃんと先輩同じクラスだってば!

 姉ちゃんから聞いたのっ!

 先輩が風邪って。

 けど先輩ちっとも風邪って感じしないんだけど?」

「ゲッ!

 お前の顔見たら風邪がどっかに消えたんだっ!

 さっきまで熱があったんだ。

 セキも止まんね~し・・・。」

「先輩、さっきからセキなんか1回もしてないじゃんっ!

 ずる休みでしょ?(笑)」

「熱があるなら香南に移していいよ?」

「何を言うかこいつ!」

「ねーーー先輩っ。

 あんまりあたしに冷たくしない方がいいと思うんだけど・・・。」

「はあ?

 なんだそりゃ。」

「先輩と先生が出来ちゃってるなんてのが学校に知れたら、スキャンダルじゃん?

 先輩は別に変わんないだろうけどさ。

 先生は周りから淫行教師扱いされちゃうし、教師も辞めさせられるかもしれないし、先生の立場が最悪だよねーーー。

 先生、世間からもショタコン教師のレッテル張られちゃうだろうしーーー。

 先輩、わかってる?

 先生の立場とかさーーー?

 あたしは誰にも絶対に言わないよ・・・。

 でもさあ、先輩があたしにあんまり素っ気ない態度ばっかするんだったらあ、考えちゃうよねーーっ?」

 香南は、意味深な顔で俺をチラ見しやがる。

 香南の奴、チキショー。

 確かに世間的にレイラが非常に窮地に追い込まれるわけで・・・。

 これは非常にまずい・・・。

「で、 香南はどうしたいわけ?

 俺はカンペキこいつのペースにはめられてねーか?」

「あのね先輩。

 あたし先輩の事が好きってのはよーーく知ってるよね?

「でね、あたしを先輩の彼女にしてもらいたいわけなんだよねーーー!

 キャー言っちゃったっ。(笑)」

「はあああああ?」

 俺は開いた口がそのまんまになる。