ったく最近の女子はしょーがねーな。

「おはようございます黒沢先生っ!」

ゲッ。(笑)エロ教師だ。

 こいつはこの前レイラを口説いたし、全く最悪だぜ。

 ゴリラみたいなルックスに毛深いこいつ イケてねーし。

「黒沢先生、今度映画でも観に行きません?

 たまには気分転換も大事ですよ。

 我々教師は日頃ストレスを抱えてますからねー。

 そのストレスを解消しないといかんと思いませんか?」

「はあ・・・。」

 レイラはポカンとしてた。

 ストレスだと?

 ストレスはお前の存在だろ。(笑)

「黒沢先生行きましょうよ~。」

 レイラを口説きながら女子のスカートのをチラ見しまくるエロゴリラ。(笑)

 レイラは、

「あの・・・、私、色々忙しいので別の方を誘って下さい。」

 そう言うとボサボサの髪を手で抑えながら走り去った。

 俺はエロゴリラにちかずくと、

「先生またフラれちゃいましたね~って。」

 笑った。

 エロゴリラは、

「バカめっ!

 お前は大人の事情をまるでわかっとらん。

 フラレたんじゃなくて、照れてるんだっ!

 まー、お前みたいなガキには女心がわかるわけないがな。

 ははははははは。」

 と、1人で納得してた。

 なんてめでたいエロゴリラ。

 思い込みもここまでくるとしあわせだぜ。

 俺はレイラを追いかける。

「先生~ってば!」

 笑いをこらえながら、

「 先生、1回位あのエロゴリラとデートしてやったら?」

 って言った。

「矢吹君・・・、先生をからかうもんじゃないわ。

 私をからかって・・・。」

 レイラは泣きながら下を向く。

「えっ?

 マジ?

 ちょっと来いよっ!」

 レイラの腕を引っ張って廊下の隅っこに連れてった。

「なんで泣くんだよ~?」

 レイラは泣きながら、

「だって、矢吹君。

 仲村先生、エロゴリラの名前とデートしろなんて言うものだから悲しくなっちゃったのよ・・・。」

 なんてカワイイんだっ!

 あのさー、ここは学校じゃん。

 誰が見てっかわかんないし、そんなの冗談に決まってるし。

「先生、俺は先生を愛してるんだぜ?

 あんなエロゴリラ野郎に負けるわけねーし。(笑)

 先生、好きだぜっ!」

 俺はレイラにキスをした。