【d.p】

やがて体調がゆっくりと崩れていった。

しかしいつもより苦痛は少ない。

ただやはり波があり、耐え切れない時は緑色の薬を飲んだ。

すると効き目はすぐに現れた。

飲むとスッキリ気持ちが晴れやかになり、体も軽くなるほど良くなった。

苦痛が全く無くなったのだ。

そして生理が来ても、彼女は薬を飲むことで症状を押さえ、元気に過ごせた。

効き目を確信した彼女は、緑色の薬を購入し続けた。

それからというもの、苦痛を少しでも感じれば緑色の薬を飲み、体も心も平穏にした。

彼女はおかげで苦痛を感じなくなっていった。

その状態に驚いた女友達に、例のサイトのことを打ち明けた。

しかし彼女の顔色はみるみる悪くなっていった。

体も痩せ細り、テンションだけが異常なほど高かった。

その様子を見て、周囲の人間は彼女に病院に行くように勧めた。

しかし一切苦痛を感じなくなっていた彼女は、周囲の心配を笑い飛ばした。

自分は何ともないから―と。