「そんなんで歩いたら、また倒れるだろうが。かなりの熱があるぞ」

「だから?関係ないでしょ。私がどうなろうが」

「あぁ。俺には関係ねぇし、めんどうだ。だが、また倒れられたらもっとめんどうだ」

「あんたのせいじゃないんだし、別にいいでしょ?自分でなんとかする」

「はぁ。じゃあ家どこだ?家まで送る」

「…ない」

「は?」

「家なんてない」