【完】君しかいらない

とっても楽しかったクラス会は、あっという間にお開きに。




まだ飲み足りないメンバーは、2軒目に行ったけど、





あたしたちはまっすぐ帰ってるんだよね。





クラス会をしている最中は、時間を遡った気がしていた。





今、このときも……





高校生のときに、タイムスリップしたみたいな感覚に陥りそうになる。





それが……





少し、怖い。













「お前、こっちだから。ひとりで帰れる?」




春奈と別の道になる横断歩道の手前で、安元くんが春奈に声をかける。




ドキ…ドキと、




あたしの心拍数が上がっていく。




このあと…




ふたりっきりなの?




それってなんか、困る。




話すこともないし、




それに……あたし……。




あたしは奏太くんからもらった指輪を、




無意識のうちに、指でギュッと握っていた。