だから私には、あまり時間が残されていない。 今は学校裏にあるセメント造りの廃屋へ鍵を掛けて閉じこもっているが、ここもいつまで保つか分からないから。 今の美麗なら、私と彼女の間にある「距離」すら難なく食べてしまうだろう。