小さな声を救い上げたのは他でもない彼の声。 「イチイチこんな事で迷惑がるような人間じゃない」 素っ気ないかのように見えてその実優しい。キューッと胸が締め付けられるような感覚に陥ってしまった。 そんな私に気づく筈もない三神くんは、綺麗にプリントを纏めて作業を続行する。 「あ……ありがとう」 「どーいたしまして」 三神くんといると落ち着かなくて、常に心臓が忙しない。 けれど、本気で拒絶できないのはきっとそれがまた心地いいからなのかもしれない。