「ところで玲雨」 「なーに?」 「まだ熱あるんじゃないの?」 首を傾げた私の額に当てられる手。朱の手はそこまで冷たくなく、熱に加算される感覚すら覚えた。 「な、何で分かるの?」 「ポケッとしてるから」 即答で言われるからそうなのだろうと、反射的に顔を伏せる。 熱と言っても微熱だから無いに等しいとバレないと鷹をくくっていた。 「ま、何かあれば三神くんが助けてくれるでしょ」 「っ」 彼の名前を聞いただけなのに顔に熱が集中する。俯いていて気付かれなかったのが幸い。 私は相当重症なようだ。