「用事ないのに話し掛けるのは……迷惑?」

「え!?そ、そんな事はない、よ?」


で、でも私話題とか振れないよ!?返事で一杯一杯だもん。


助けを求めるかのように朱の席に視線を投げると、他の友達と楽しそうに会話を繰り広げている姿が。

あんな風に喋れないよとさらに不安を煽り、でも逃げるなんて失礼過ぎて出来ない。

よって、恐る恐るながらに見上げた。


「逢坂って、小動物みたい」


三神君は笑いながら、ふと変な事を言い出す。


「しょっ……!?」


話の流れとか私には分からないけど、流石に今の流れでそれを言われてしまっては何かが違う。三神くんが掴みづらい。

というか、小動物と言われて怒った方がいいのか、笑った方がいいのか。それすらも私には判断しかねることだった。