砂時計




「はは~ん。そういうことね。」



彩菜は不快な笑みを見せている。




「っ。違げーよ...。」


「なになに、すごっい動揺してるじゃん。」


彩菜は、私と弘樹になれている。



「はぁ~。花の水でも変えてこようかなぁ~」



私は、ふいに彩菜の服の裾を引っ張った。


私は‘一人にしないで”と目で訴える。



私の訴えとは逆に病室から出て行ってしまった。





ちょっとーーーー。


彩菜ーーーーー。


私は心の中で叫んだ。





.........。


相変わらず二人とも無言。




そんな沈黙を破ったのは、


弘樹だった。