砂時計





傷つけてしまった。



彼を、弘樹を


傷つけてしまった。



そう、私が一番恐れていたこと。



あの時ちゃんと言ってれば

こんな状況を防げたのかな...。




どうしよう...。


私の責任だ。




もう、病院には行かないほうが

いいのかな...。



何をしたら許されるだろう。



結局は自分のことしか考えていない。


ほんと、最低だ。




そんなことを思っていると


涙があふれてきた。



この涙は決していいものではなかった。








彼は、今どんな気持ちで

どんなことを思っているのだろう。