彩菜と別れてから 1人でとぼとぼ入道雲が広がる空の下 で歩いていた。 2年生になって大学のことを 気にする子が増えた。 私もその1人だ。 赤点なんて取ってしまえば 留年の可能性だってある。 私は将来の夢なんて今のところない。 だから、大学に行っても意味がないと思う。 子供じゃあるまいし、いつまでも 夢を語っていても何も始まらないからである。 「はぁ~。どうしよっかな~。」 ため息をつきながら私は家へと向かった。