――あれから一年 あの後弘樹は晴れて退院し リハビリを続けた結果 無事に引退試合を迎えられた。 またたくまに季節は夏から秋を迎え 学校内はすっかり進路モードだ。 「あっと言う間にもう高校も卒業だ。 みんなもちろん進路は決まっているだろうな!? おい。神崎、お前の進路はなんだ。」 クラス中の視線が私に向けられる。 「わたしは・・・」