「わかった
順番に答えるよ
まず、あの日のことだろ?」
深呼吸をして、立川潤が答える
「結論言うと、
”シた”
オレもマナカも酔ってたのはある…
でも、マナカも覚えてないだけで、
ちゃんと、合意の上だったんだぜ
それに…」
ちょっと、立川潤の表情が照れくさそうになった
「マナカとオレの相性、めっちゃ良かったんだぜっ
正直、あんなに合う相手はいねぇ、って思った
ホントにマナカ、覚えてねぇの?」
「う…うん…」
頷きながら、視線を上目づかいに返事すると、
うな垂れる立川潤
「マぁジかよ…、めっちゃショックかも…
1回じゃないぜ、3回シたんだぜ…」
「うそっ!? マジっ?」
「マジ」
生きてて、こんな記憶が飛ぶなんて前代未聞だわ…

