出勤してすぐ、
店内で売れ残ってたストールを買って
赤い跡が見えないように隠してる首筋を気にしながら
お昼休憩に
さっそくシズとミゥに電話してみた
ミゥは捕まらなかったから
シズに、それとなく昨日のコトを聞いてみた
「シズ、昨日はおつかれさま
ちょっと聞くけど…
昨日、シズとミゥはどうやって帰った?
てか…
ね、私は、どうやって帰ったか覚えてる?」
『んー?
私とミゥはぁ、瀬奈さんに駅まで送ってもらったよぉ
セナは、”まだ飲み足りなーい”、って
言ってたから、飲んでたんでしょー?
それも、覚えてないのぉ?』
「う、うん…」
『えー まじー?
いつもよりだいぶ飲んでたから、心配だったけど…
大丈夫だった?』
「な、なんとか…今日仕事は行けたよ」
『そう…
私が覚えてるのは、そこまでかなぁ…
ね、もしかして…
潤くんにお持ち帰り…されちゃった…とか…?』
「え゛…」
『あはっ、そーなんだぁ…ふふっ…
そっかぁ…ふふっ
あ、ゴメン、これからママと出かけるの
また聞かせてね、じゃね、仕事がんばってねっ』
「う、うん…またね…」
はぁ…
今日で何度目のため息だろ…
立川潤とシたのは、認めるしかないみたい…

