恋愛野獣会

すぐに冷蔵庫の中からペットボトルの水を取り出し、コップにそそぐ。



「ほら、飲めるか?」



近くに持って行ってやっても、明日香は反応しない。



うわごとのように言っただけのようだが、これだけ熱が出れば体はカラカラだろう。



ストローを持ってきて飲ませようか。



そう考えた時だった。



閉じられていた目が薄く開き、「喉、渇いた」と俺の服を掴んできたのだ。



「ちょっと、待て。ストロー持ってきてやるから」