恋愛野獣会

なんだかつかみ所のない先輩だけど、でもその容姿だけは見間違いようもなく極上だ。



その証拠に、さっきの笑顔を偶然見ていた女子生徒の間から、またも悲鳴が上がっていた。



「せ、先輩は食べないんですか?」



「俺は生徒会室で食べるから」



「え? あそこで?」



視線をメニューから先輩へとかえる。



「あぁ。


優人が毎回冷蔵庫の中を一杯にしてあるから、早く食べなきゃ賞味期限が危ないんだ」



冷蔵庫……。



昨日は部屋の中をザッと見回したダケだったから、そんなものがあったことにも気づかなかった。