恋愛野獣会

でも、これを使い切ってしまえばお小遣いをもらえるかどうかわからない。



もらえたとしても、今までのようにはいかないだろう。



「おごってやるよ」



「え? いいんですか?」



驚きと戸惑いで、目をパチクリさせてしまう。



「あぁ。元々生徒会のメンバーはすべてがタダなんだ。本来、昼飯だってタダなはずだ」



なのに、なんでか払ってんだよなぁ。



と、ため息交じりに言う。



そんな後姿を見つめながら、なんだか照れくさくて、でも嬉しくて微笑んでしまう。