僕等の恋に愛はない


 結姫は嫌だった。

 大事な半身(麗と砂音)が泣くところなんて見たくない。


 三つ子だから。とか、兄弟だからとか。

 そんなのどうでもよかった。


 ただ、大好きな人達が傷つけ合うところを見たくないだけ。


 「今日はお母さんのケッコンシキなんだよ。だからね!仲良くしないとだめなんだよ!」


 晴れ舞台だとお母さん(椿)は言っていた。