忘れないぞ、俺は一生その言葉を忘れないぞ。 母親が「あなたってチビね。それだからモテないのよ」って言った言葉並み俺は傷付いたんだからな。 「だから引いてくんない?俺、帰ってガトーショコラ食わなきゃいけないし」 「…ガトーショコラ?」 「そ、ガトーショコラ」 お前のじゃないから、と俺が目でそう言うと優はなぜか知らないけど微笑んだ。 そして、俺の顔に手を添えた。 「ちょ…っ」 「俺はさ、先生の顔が好きなんだよ。そこらへんの女子なんかより普通に可愛いし」 「……」