「兄貴から聞いたよ、【いちごディフェンスプロジェクト】

 俺も参加させてもらうから。」


「あたしも参加するよ。」


「サッカー部の奴らも参加するよ。君はうちの部の勝利の女神だからね。」


「そんな事してもらえないよ。」


「大丈夫、また応援に行ったら借りはチャラになるよ。」


「あたしね、戸惑ってるんだよね。

 も、5年近く前の事だし、

 今は事情も変わってるし、
 
 別に声を掛けられただけで、

 何かが起こったわけじゃない。

 もしかして、何もないかもしれないし

 何よりね、あたしは守られる程の人間じゃないってこと。」


「何言ってるの昨日あんなに怖がってたじゃない。」