「いちご進路決めたの?」

アッキーが進路指導室から出てきたあたしを見つけ声を掛けてきた。

「うん、球大の映像学科第一志望にした。」

フ-ンと怪訝そうな顔をしながら、

「愛の力は偉大だってことか。

 頑固ないちごが進路まで変えちゃうなんてね~」

「なあに、アッキ-も気に入らない?」

「別にそういうんじゃないけど、あたしは、

 進路をUCLAだっていう

 いちごが潔くて気に入ってたからさ。

 でも、悪くないよここに居る場所を見つけたいちごを、

 誰も責めたりしないよ。」

「うん、ちゃんとやりたいことを考えて決めたから後悔しないよ。」

「さあて、受験に一直線だ~!!」

「お~!!」