「おお!!やったあ。ノッポンの認定証ゲットだぜ!!」

「よかったね、いちご。夢は叶っちゃったね。」


「ん、そだね。」


「なんか、すっきりしないね。」


「展望台ってまだ途中って感じでしょ。先っちょって行けないんだね。」


「馬鹿だなあ、掃除する人だってそこまでは行けないよ。」


「分かってるけど、あたしの夢は小さいなあと思って。」


「いちご。今度はスカイツリ-上るか?まだ、しばらくは無理っぽいけど


 いつかさ。どう?」


「うん!!約束だよ。」


「さ、暗くなってきたよ展望台行こう。」


展望台から眺める景色は、


すっかり夕方になってて、


ほの暗い街と明りが灯り始める。


背の高いビルも見降ろして、


ビルの窓の一つ一つの中に人がいて物語を紡いでいるんだなあ


とちょっと感傷的になった。