Teennage Blue 上巻 (ティーンエイジ ブルー)

 あたしは、たまらなくなって夕月に電話した。

「もしもし?

 夕月?

 あのさ・・・、

 なんかあたし最低だよね。

夕月、ゴメンね。」

「青、謝るのは僕の方だよ。

 青、今どこにいると思う?」

「えっ?

 わかんない・・・。

 どこにいるの?」

「海だよ。

 雨が降った後の海ってなんか凄くクリアに見えるもんなんだね。

 星とか月とかが、めちゃ透明感があるんだ。

 やっぱ、海っていいよね・・・。」

 あたしは部屋の窓をガラッて開いた。

「夕月・・・、ほんとだね・・・。

 月がなんか透明に見えるよ。」

「青、明日、放課後、一緒に帰ろっ。」

 あたしは胸が熱くなって泣いちゃった・・・。

「青?

 どうしたの?

 泣いてるの?

 ゴメンね。

 泣かないで。

 もう絶対に青を悲しませないから・・・。」

「違うよぉ・・・。

 夕月のせいで泣いてるんじゃないんだ・・・。

 自分でもよくわかんない。

 どうしちゃったんだろ?

 涙が勝手に出てくるんだ。

 気にしないで・・・。」

「ちょっと待って。

 青、今からそっち行くよ。

 なんかもう我慢出来ないよ。

 明日じゃ間に合わない。

 今すぐ青に会いたいんだ。」

 あたしは声にならない声でこう答えた。

「あたしも夕月に会いたいよ。

 今すぐがいいよ・・・。」

「青んち着いたらワンギリするから出てきてくれる?」

「うん・・・。」

 15分位経った時、あたしの携帯に夕月からの合図が鳴り響いた。

 あたしは階段をかけ降りると、玄関の戸を開ける。

 家からちょっと離れたとこから歩いてこっちの方に向かう夕月のシルエットが見える。

 あたしはたまんなくなって、走り出した。

 夕月は微笑むと、

「青ーっ!」

て、あたしの名前を呼んだ。

 あたしは、ちょっぴり照れ臭そうに夕月を見た。

 そして・・・・、

 あたし達はくっついてた。

 2つの陰が1つになってた。

 夕月はあたしの肩を抱き寄せると耳元で こう言った。

「好きだよ・・・。」

 ぎこちない夕月。

「精一杯背伸びしてるのが痛いほど伝わる あたしの為に必死で背伸びしてるんだよね・・・。

 夕月、目を閉じて。」

 あたしの声に夕月は静かに目を閉じた。

 長い睫毛に思わず見とれそうになる。