Teennage Blue 上巻 (ティーンエイジ ブルー)

 なんか不思議だよ・・・。

「チキショー。

 冷て~~しっ!

 でも、なんかめっちゃ気持ちよくね?」

 こいつはバカだ。

 相変わらずバカだ。

「あんたって、バカだよね~~。」

 あたしは大きな声で叫んだ。

「通りすぎる車に雨をぶっかけられても平気。

 なんか、めちゃテンション上がるし。

 なんか濡れるのって気持ちよくない?」

「お前、やらしい奴やな。

 ってか、バカとはなんだっ!

 ざけんなよ~~っ!」

 あたしはお腹ん中から笑ってたんだ。

 やっぱ純といると楽しいんだもん・・・。

 でも、もう違う関係なんだよね・・・。

 急に現実に引き戻された気がした。

「着いたぜっ!」

「えっ?」

 あたしは、ぼっとしてた。

「お前んちの前やぞ?」

「ありがとっ・・・。」

 あたしはチャリから降りると、カバンを担ぎ直した。

「すぐ風呂入れよ。

 風邪引くぞっ!」

「純・・・?」

「何?」

「純・・・?」

「何だよっ?」

「やっぱいい。

 やめとく。」

「はあ?

 変な奴~~。

 じゃあなっ!」

 純は、そのまま行っちゃった。

 あたしは、もうちょっとで自分を見失いそうになった。

 心にブレーキをかけそびれそうになったんだ・・・。

 純の背中が懐かしくって・・・。

 たまんなくなってた。

 バカだ・・・。

 大バカだよ・・・。

 何やってんの?

 何考えてんの?

 今さら・・・。

 このままでいい・・・。

 ブレーキかけたじゃん。

 あたしはもう少しで・・・。

 純に、こう言いそうになった・・・。

 純、あたしやっぱ純がいいよぉ・・・。

 純の後ろがいいよぉ・・・。

 あたしはバカだ。

 今日の事は忘れよう・・・。

 みんな雨のせいだ・・・。

 あたしはそう言い聞かせた。