Teennage Blue 上巻 (ティーンエイジ ブルー)

 このテンポも他にはないんだよね・・・。

 なんか心地いい。

 久しぶりに笑える。

 こうしてあたし達の恋は始まった。

 この子の前だと自然に力が抜ける。

 楽になれる。

 何のこだわりもなく笑える。

 夕月はあたしにいつも優しかった。

 あたしの愚痴とか、

 泣き言とか、

 黙って聞いてた。

 あたしが、たまに突然・・・、友夜の事を思い出して号泣した時も、ただ、ずっとそばにいてくれた。

 何も聞かずに何時間もいてくれた。

 あたし達が付き合ってる事が皆に知られるのに時間はかからなかった。

 あたし達は普通に一緒にいて、手なんかつないじゃってたり、一緒に帰ったりしてたから・・・。

 夕月は転校して来たばっかで上級生らに知られていないと思ってたけど・・・、それはあたしの勝手な思い込みで実はうちのクラスの女子らにも夕月の存在は知れ渡ってた。

「1年にめちゃカッコイイ子がいるんやけど?」

「知ってる~~。

 転校生やろ?

 てか、あの子、夏川さんと一緒にいるし彼氏なん?」

 そんな声が聞こえてた。

「青~~。」

 美雨が笑った。

「なんかさあ、青の彼氏めっちゃ人気あるみたいじゃん?

 カワイイしね~~。

 でもさあ、純は、ほんとにいいの?」

 あたしはカバンを持って席を立つと、純とあたしダチなんだよ。

 それ以上もそれ以外もないのっ!」

 美雨は、

「なんか、青がうらやまだよ~~。

 ねぇ~~、

 クレープ行く?」

「行くっ!」

 美雨と腕を組んで走った。

「てか、青。

 今日、彼氏はいいの?」

「夕月は今日、学校来てないよ。

休み~~。」

 そうなんだあ。

「じゃあ、今日は青を貸しきりだあ~~。」

 廊下を走って校門に出た。

 すると、目の前に純がいて、女の子の頭を撫でて、その女の子をチャリの後ろに乗っけてその女の子が純の背中にくっついてた。

 あたしはその光景にドキッてなった。

 あれはあたしのポジだったはず・・・。

 あたしはいつも純の背中にくっついてた。

 それが別の女の子がその位置にいる・・・。

 美海はあたしを見て、

「青、あの子、穂乃花(ほのか)じゃん。」

って言った。