Teennage Blue 上巻 (ティーンエイジ ブルー)

 女の子みたい・・・。

 あたしはカバンの中にしまってたクレープを取り出すとパクパクと食べ始めた。

 なんだかムシャクシャしちゃって、お腹がすいちゃったんだ。

 横にいるこの男の子の事が気になった。

 あたしは、

「あんたも半分食べる?」

って聞いてみた。

「えっ?

 いいんですか?」

 男の子はなんだか嬉しそうだった。

「食べかけやけど半分あげるっ!」

 あたしは食べてないハシッコの方を割って男の子に差し出した。

 男の子は美味しそうにそれを食べた。

「僕、良く海を見にくるんですよ。

 あたしはちょっと疲れちゃって寝転んでた。

 男の子はあたしの方をじっと見てた。

「ねぇ?

 あんたも寝て見たら?」

 男の子は言われたまま寝転んだ。

「空がバーンって広がって見えるやろ?

 なんかちっさい悩みがバカバカしくなっちゃうよね?

 そう思わん?」

 藍色の空には星が見え始めてた。

「綺麗ですよね。

 なんだか人間ってちっさいですよね。

 あたしは空に光るたくさんの星に夢中だった。

 手を伸ばせば取れるんじゃないか?って錯覚しそうな距離に見える。

 男の子は寝転んでたまま、黙って星を見てた。

 波の音と風の匂いが、心地いい。

 嫌な事なんて何もなくなっちゃえばいいのに・・・。

 あたしはなんだか眠くなった。

「あの・・・。」

 隣の男の子の声もだんだん遠くに感じてた・・・。

「う~ん。」

「風邪引きますよ?」

「いいの。

 あたしなんて風邪引いちゃって死んじゃったほうがいいんだもん。」

「ダメですよっ!

起きてくださいっ!」

「嫌だもん!

 あたしはなんだかもうどーでも良くなってた。

「起きてっ!」

「もー、うるさいよー。

 ほっといてっ!」

 あたしは眠くて機嫌が悪くなる。

「困るんですっ!

 風邪引かれちゃったらあなたに明日とか会えなくなっちゃうじゃないですか?

 僕はあなたに会いたいって思うから、風邪なんて引かれちゃったら困りますっ!」

 近くに聞こえたその声にびっくりして目が覚めた。

 真横にいる男の子を改めて見る。

 大きくて黒目がちな瞳が綺麗。