あたしと美雨はクレープを頬張りながらショッピングセンターにある広場みたいなどこで座った。

「なんか、クレープだけやと喉乾くよね?

 なんか飲むもん買ってくるよ。」

 美雨がそう言って席を立つ。

 あたしはイチゴクレープを一気に平らげ もう1つも食べようかと思ったけど、なんとなく止めといた。

 カバンに閉まって、手についたクリームをハンカチで拭いた。

「ねぇ?」

 いきなり声がかかり、その声の方を見ると知らないちょっぴりヤンキーっぽい女の子が2人いた。

 うちの生徒じゃない。

 違う制服・・・。

「この制服ってN中だ。

 あのさ、あんたって、上原友夜の彼女やったん?」

 いきなりの質問に戸惑った。

 あたしは黙ったまんまだった。

「黙ってないで答えろよー?

 あんたのせいで友夜が死んじゃったって噂なんだけど?

 あたしは彼女らの顔を見るのも嫌でうつむいたまま顔を上げなかった。

「青~っ!

 お茶買って来たよ~。

 カロリーゼロのやつ~。

 クリームカロリーめちゃ高いじゃん?ダイエットしなきゃねーー!」

 何も知らない美雨が戻ると、

「何? 誰?」

 って言った。

「お前には用はねーんだよっ!」

 片方が美雨にガン垂れまくる。

「てゆーか、あんたらこそ邪魔っ!

青 行こっ!」

 あたしはカバンを手に持つと美雨とそいつらをシカトして歩き出す。

「あいつら何なん?

 あれって、S中の制服やろ?

 青、あいつら知り合いなん?」

「知らんよ。

 いきなり声かけられたん。

 友夜があたしのせいで死んだんやって言われた・・・。

 あいつらの言う通りやよね。

 あたし何も言えんくなって、黙ってるしかなかったんだ・・・。」

 美雨があたしの手を引いて歩く。

 あたしは力が抜けそうになってたから、 美雨はしっかりとあたしの手を掴んで、

「青、あんなん気にしてたらダメやよっ!

 みんな、いい加減な事しか言わないもん。

 そんなんに振り回されてたらやってらんないじゃん?

 シカト、シカトっ!

 また、あんなんに出くわしても全部シカトしよっ?

 言いたい奴には言わせておけばいいよ。

 わかった?」

 あたしはうなずいた。

 そうだよね・・・。

 そんなのいちいち気にしてたら前に
なんて進めないんだもん・・・。