昔からこんな風に、あたしが元気なかったり、困ったり、そんな時、必ず純が現れてあたしを救ってくれてたんだ。

「青~~っ!

 美雨だ。」

「青~っ!

 おはよー。」

 美雨が追いかけてきた。

「青、純と2ケツしてきたんやあ・・・。

 なんかラブラブ?

 てゆうか、元サヤ?」

 美雨があたしと純をじっと見る。

 純が、思いっきりあたしの肩を抱き寄せる。

「そっ!

 俺らは宇宙一ラブラブな最強カップルってわけだな。」

 美雨が呆れた顔で、

「ふーーん、宇宙一ねーー。」

 ってぼやく。

 あたしは少しひきつってた。

「美雨行こっ!」

 あたしは純を置いて美雨と教室
に向かって走り出す。

「愛してるぜーマイハニーっ!」 

 純の声が響く。

 なんか、みんな笑ってるし、超バズイんだけど・・・。

 美雨が、いきなりあたしを見て泣き出す。

「青、元気になってくれて嬉しいよー。

 何回メールしても電話しても、スルーされちゃったから心配だったんだからねっ!

 青んち行こうかとか思ったりしたけど青きっと誰にも会いたくないんかな?って思って遠慮したんだあ。

 青、今日、クレープ行こ?

 絶対行こ。」

 美雨の涙が流れまくりでアイラインが取れてた。

 あたしは、

「ごめん・・・。

 もう大丈夫やから。

 今日、クレープ行くよっ!」

 あたしは、自分の事しか考えてなかったのを思い知らされた。

 心配してくれてる友達がいて、

 仲間がいて、

 純がいて、

 あたしはみんなの為にも早く元気にならないとダメやって思った。

 放課後、あたしと美雨はショッピングセンターに向かった。

「クレープかぁ・・・。

 久しぶりすぎるよ・・・。」

「でしょ?

 なんかワクワクやろ。」

「うん、そーだね。

「青はイチゴクレープが好きだもんねー。

 あたしはバナナチョコにしとくよー。

 おばちゃん、イチゴクレープとバナナチョコちょーだいっ!」

「ちょっと待って・・・。

 イチゴクレープ2つね。

 え~っ!青、どしたん?

 2つも食べるん?」

「うん。

 なんかお腹ペコペコやもんっ!」

「なんか元気になったみたいで安心したわあ。」

 美雨が笑う。