Teennage Blue 上巻 (ティーンエイジ ブルー)

 なーんか気持ちいい・・・。

 風が頬を撫でる感触。

 久しぶりに気持ちいい・・・。

 あたしは純の背中にギュッて捕まった。

「純・・・。」

「何?」

「純、あたしこれから大丈夫かなあ?」

「大丈夫に決まってるやろーっ!

 しっかり捕まってろ。」

純が一気に坂道をかけあがると、

「これからが、めちゃスリルだぜ。」

って言うと今度は一気に坂道を下る。

「純ーーっ!

 恐いじゃんよーーっ!」

「だからしっかり捕まってろってば。」

「でも超気持ちいいよーーっ!」

「だろ?」

「うん、めちゃ気持ちいいっ!」

 すれ違う車やチャリや人が、みんな振り返ってた。

 あたしは大声ではしゃいでた。

 嫌な事とかみんな忘れちゃってたんだ・・・。

 海につくと防波堤を越えて砂浜に座った。

 久しぶりの海の匂いが気持ちいい・・・。

 純が隣に座る。

 空と海の境目がないくらいに青い。

 見上げた空は痛い位に青い。

 純が立ち上がると海に小石を投げる。

 小石はバウンドして消えた。

「あたしもやってみよーかなあ・・・。」

 小石を見つけて海に向かって投げてみたけどバウンドすらしなかった。

「下手くそ~。」

純が笑う。

「なんか悔しい。

 もう一回やってみる。」

 小石を見つけて投げてみたけどやっぱうまくいかない・・・。

「もういいや!」

 あたしはそのまま寝転んだ。

 空はなんて広いんだろ。

 当たり前やけど・・・。

 あたしの目には青空と白い雲と大陽と白い月が写ってる。

「青、ここにいろ。

 自販機でなんか買ってくるわ。

「うん。」

 あたしはなんかしあわせだった。

 海はやっぱりあたしに元気とかをくれる。

 いつも海に助けられてたっけ・・・。

 あたしだけじゃなくってみんなそうなのかもしれない・・・。

 みんな海に助けられてる気がする・・・。

「青~っ!

 ファンタがなかった~っ!

 コーラで我慢しろ。」

 なんだかおかしいし・・・。

「ファンタがなくて残念なんはあんたやろ?」

 あたしは純からコーラを受けとる。

 コーラ飲むとゲップが出るか、鼻がツーンてなるから苦手だ。

 あたしはコーラを一口飲んだ。