Teennage Blue 上巻 (ティーンエイジ ブルー)

 友夜が死んでから3週間位学校を休んでたあたしに真里菜から電話がかかってきた。

「青に渡したいものがあるんだけど、今からそっち行っていい?」

 あたしは、いいよって返事した。

 真里菜があたしの好きなイチゴクレープを持って来て、ベッドに座ると静かに話を始める。

「あたし、今さあ、友夜のとこにお参り行ってきたんだ。

 そしたらさ・・・、たまたま友夜のお父さん?かなあ、若い人やけどさ・・・、

 その人が仕事休みとかでさ、話をしたんだ。

 友夜は家族に遺書みたいなのを残してたらしくてパソコンに残ってたんだって。

 それでね、その遺書に青に渡してってのがあってさ、あたしが代わりに預かってきたよ。

 はい、これ・・・。」

 ビニール袋に入ってたそれは、ハートの形のネックレスと手紙とCD。

 あたしは手紙を読んだ。

『青に誕生日のプレゼントちゃんとしたのあげたくてずいぶん誕生日すんじゃってるけど受け取ってね。

 気に入ってくれたらいいな。

 それと俺の大好きなエルレのCD聞いてみてね。

 俺は青が大好きです。

 信じてね。

 君だけが俺のすべてだよ。

 青がいれば誰もいらないんだ。

 青、好きです。

 ずっと一緒にいたいよ。

 勝手な事ばっかでごめんね。

 でも、青を好きって気持ちは誰にも負けないから。

 今度、2人で映画とか行かない?

 たまにはちゃんとしたデートとかしたいからさ。

 じゃあ、またメールします。

 おやすみ。

 友夜』

 あたしは途中から涙が止まんなくって手紙を読むのが出来なくなった。

 友夜・・・。

 友夜・・・。

 真里菜も泣いてた。

 こんなんズルいよ。

 こんなのズルいよ。

 何も言えないじゃんよーっ!

 なんで?

 死んじゃったんだよーっ!

 もうちょっとなんで待っててくんなかったんだよーっ!

 話がしたかった。

 でももう話が出来ないよ。

 友夜はズルい・・・。

 あたしは真里菜に抱きついて泣きまくった。

 いくら泣いても、いくら後悔しても、

 もう友夜はいない。

 今さら遅いよ・・・。

 もう文句を言う事さえも出来ないから、

 あたしはどうしたらいいの?